いまは、デスクワークをしていても、紙に字を書くことが、ほとんどなくなってしまいました。あなたは、今日、紙にペンでどれくらい字を書きましたか?
字を書くことは、脳の活性化になるといわれています。自分の生活に字を書くことを改めて取り入れて、脳を活性化させ、元気に働けるようにしましょう。
キーボードでは脳は元気にならない
字を書くことは、指先を動かす作業になります。料理や裁縫なども指先を動かす作業で、老化防止に役立つといわれます。
キーボードでの作業は、指は動かしますが、脳を活性化させるところまではいかないようです。
キーボードを打ち慣れてくると、ブラインドタッチができるようになってきます。そうすると、いちいち指先のキーボードを確認しなくても、早い速度で文字が打てるので便利です。
しかし、これは、脳の一部を使わないで作業ができるので、指先の細かい制御が必要な字を書くことにくらべると、脳の血流は少なくなるそうです。パソコンばかりの作業は、脳を活性化させるには至っていないようです。
パソコンでの仕事が多くなっているビジネスシーンは、あなたの脳のために、いい環境とはいえません。
あなたが、仕事のなかで、パソコン以外で脳を活性化させる一番手っ取り早い方法は、字を書くことです。
字を書くことで脳は活性化する
字を書くことで脳が大きく働くといわれています。
パソコンのブラインドタッチでは、文章を組み立てるのに脳を使いますが、入力すれば、漢字は変換してくれます。最近では予測変換も頭が良くなってきていますので、あまり脳を使わないで、で文章を量産するときには非常に便利です。
字を書くには、集中力が必要です。なにを書くか決め、書く文字を頭に浮かべ、指先を制御し、ペンを動かす。書かれた字を目で追って、随時修正を加えながら字と文章を整えていく。
これで、字を書くことはインプットとアウトプットが必要で、そのために脳が活性化されることがわかります。
仕事中に字を書く習慣を身につける
キーボード作業が多くなった現代のビジネスシーンでは、自分で気をつけて字を書くことを心がけないと、字を書く機会がなくなってしまいます。
その結果、自分の中の字を書く機能が低下してしまって、いざ、文章を書かないといけない場面で困ることになります。
漢字を忘れたり、字が汚いことが気になったり。
それを防ぐために、日常で字を書くことを取り入れるにはどうすればいいでしょうか。
メモをとる
メモ帳とペンを持ち歩きましょう。指摘されて忘れるといけないことばかりでなく、気になったこと、思いついたこと、帰宅途中の買い物の品、なんでもメモをしましょう。
メモをすることの効用はいろいろ言われていますし、メモの書き方を教える本もたくさん出ています。それを考える前に、小さいメモ帳を買って、なんでもメモをしてみましょう。
メモの書き方を教える本の中には、メモをして、後でそれを見直しことが前提で説明しているものもあります。しかし、メモの最大の効果は、ペンで字を書くことです。
字を書くことは、記憶力を増幅させる働きがありますので、字を書いたことで覚えてしまうことが多くあります。
カンニングペーパーを一所懸命作ったら、内容を覚えてしまってペーパーを使わずにいい点数が取れてしまった人もいるかと思いますが、あれです。
メモをしたら覚えてしまうことが多いので、確認のためにちょっと見る程度で大丈夫です。まずは、メモをしましょう。
メモで発想を広げる
脳の活性化には、有酸素運動が有効です。ウォーキングのときはメモを持参しましょう。
ウォーキングで脳が活性化されると、いろいろなアイデアが脳に浮かびます。その時に、メモをしないと、いいアイデアでも、すぐに忘れてしまうことがあります。
素晴らしいアイデアをメモします。メモに字を書くことでさらに脳が活性化されます。活性化された脳からまたアイデアが浮かびます。というアイデアの輪廻が発生することがあります。これは儲けです。
会議録をとる
会議や打ち合わせのときは、ノートに字を書いて記録を残すようにしましょう。
会議録などは、要点をまとめるため、逆に脳を使います。
パソコンで会議録をとると、耳から入った情報を、ほとんどそのまま出力してしまうため、手書きにくらべると脳の機能をあまり使っていないという研究結果もあります。
会議の中でノートに書けないときは、自分のデスクに帰ってから会議内容を思い出してノートにまとめてみましょう。字を書くこともそうですが、思い出しながらまとめるには、意外に脳を使うことがわかります。
きれいな字を書く必要があるのか
私は、きれいな字を書くよりも、字を書くことをたくさん生活の中に取り入れるほうが重要だと思います。しかし、きれいな字を書けたことに越したことはありません。
きれいな字を書くことは、さらに脳を活性化させてくれます。はね、とめ、はらいなど一つ一つに気を使い、字の大きさや間隔、傾きを整えることは、文字を情報としてアウトプットするだけでなく、アートとして表現しているはずです。これを極めようとすると、「書道」になります。
人からほめられるほどの美しい字でなくても、せめて、正確に、読める字は書きたいものです。
私は悪筆で、自分の書いたメモも後で見返すと、わからないときもあります。それはそれで、思い出すのに、脳を使うのですが、人に見せるものはそうはいきません。
字を書くシーンは履歴書を書くときなど、だいぶ少なくなりました。
字を書く必要のある場合としては、資格試験があるでしょう。
資格試験の中には筆記試験があるものがあります。採点されるのですから、最低限、試験官が読める字でないといけません。
できれば、きれいな字で印象をよくしたいところです。私は、文字練習帳を買ってひらがなから練習しました。
私の受けた試験は一日に6千字くらい書く試験でしたので、きれいな字よりも、正確に速く書くことを目標にしました。
ひらがなとカタカナを徹底的に練習して、あとは漢字の大きさを揃えるだけで、多少字が下手でも、人に読んでもらっても恥ずかしくない字は書けます。
それには、このような、ひらがな、カタカナから練習できるものがいいと思います。
私も使いましたが、とりあえず人に読ませる字を書くには、これくらいで十分です。さらに美しい字を書きたい人は、たくさん本も出ていますし、「日ペンの美子ちゃん」も健在です。
字を書くことを加速させよう
どんなペンで字を書くか
字を書くシーンが、メモをとる、ノートにまとめる、資格試験の勉強となると、字を書くシーンごとにペンを変えると字を書くことが楽しくなります。
筆記道具の好みはそれぞれですので自分でいろいろ試して探すことになります。ここでは、私のおすすめのペンを紹介します。
メモ書き
メモの時は、ノック式の油性ボールペンが屋外での雨などを考えると最適です。
私は、「ヘルベチカ」を使っています。細身ですが適度な重さがあり、書くと字がうまくなったような錯覚に陥ることがあります。
ノート
ノートのように、多く字を書く時はその時のお気に入りのペンを使います。
今のイチオシは、三菱鉛筆のジェットストリームエッジです。これは、個人的にニードルペンの細字が好きで、その中で、長い間、字を書き続けても疲れないという理由からです。
ほかのジャットストリームは滑らかすぎますが、これは適当な抵抗があります。インクのくっきりさも申し分ありません。少し重めですが、重量配分も申し分ありません。
ノートを書くときには、この他に、パーカーの万年筆を使っています。万年筆は万年筆で捨てがたい使い心地がありますね。
シャープペン
シャープペン売り場に行けば、多くの種類があり、これでもかと新製品が出ています。生徒・学生がよく使うからでしょう。
資格試験では、鉛筆かシャープペンしか使えません。必然的にシャープペンになります。シャープペン選びは困難を極めます。私も気がついたら20本を超えていました。
500円位で気に入ったものもありますが、いま使っているのは、金属ボディの5000円くらいのやつです。シャープペンはお気に入りがどんどん変わっていきます。
声を出しながら字を書こう
字を書くことに加えて、さらには脳を活性化させる方法があります。それは、声を出しながら書くことです。独り言のように。口だけ動かすだけでもいいです。マスクの中なら気づかれません。
「音読しよう、声を出して本を読む、効率的な勉強の方法」で、声を出して本を読むことで、脳が活性化されること、マスクの中なら口を自由に動かせることなど説明しています。
まとめ
パソコンやスマートフォンの普及によって、字を書くことが少なくなってきました。学生のときには、あんなにノートをまとめていたのに、働くようになると自分で気をつけていないと、字を書く機会が減ってきました。
字を書くことは、脳を活性化させ、その結果、あなたを元気にしてくれます。
有酸素運動も取り入れ、あなたの脳を元気にして自分の人生にアイデアをバンバン出していきましょう。
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