変化できる者は生き残れるのか

進化論、「種の起源」で有名なチェールズ・ダーウィンの名言に次のものがあります。

最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き延びるのでもない。
唯一生き残ることが出来るのは、変化できる者である。

It is not the strongest of the species that survives, nor the most intelligent that survives. It is the one that is most adaptable to change.

この言葉は、ダーウィンの言葉ではない、という説もあります。

でも、私にとって。誰が言ったのかはどうでもよくて、単純にこの言葉が好きで、それが、進化論のダーウィンなら、なおいいのです。

私が強くもないし、賢くもないので、せめて変化する者になりたい、と念じているせいかもしれません。

ゲームの世界だと、勇者も賢者も生き残れないよ、ズルく生きた人が生き残れる人だよ、と言っている? ~かっこ悪い~

いいんです。かっこ悪くでも、この言葉の中に真理があるから、名言になっているし、ニセモノ説が出てくるくらい注目されているわけですから。

働く人に変化は必要か

働く人に限らず、世の中の変化には対応していかないと、取り残されるのは当然です。人間は、変化に対しての対応ができるものと、そうでないものがあります。

便利なものには金を出してでも対応する

わかりやすい例が、スマートフォンです。
10年前は、持つ人が少なかったこの超小型パソコンである通信機器を、今は小学生から高齢者まで持っています。

日本など先進諸国ばかりでなく、アフリカの電気の通っていない村にすむ原住民も持っていますし、中国の乞食は、ペイペイで施しの決済をするそうです。

日本では、格安CIMが使えるようになって、通信費もだいぶ安くなりましたが、それまでは毎月7000~8000円くらいはかかっていました。

8000円✕1億人✕12ヶ月=9600000000000円:約10兆円!
東京都の当初予算が7兆数千億円だから、どれだけの金額なのか。

それだけの自分のお金を出しても、便利であれば変化に対応しているのです。

自分の価値観の延長線上になければ対応しづらい

「最近の若いものは」タイプです。
昔は行動ルールだったのに、今では別の行動ルールができて、ダブルスタンダードになっても、それを認めようとしない。変化は見えているけれど、変化しないと宣言している人たちです。

ビジネスシーンでよく見られます。会社には会社文化があって、よくも悪くも会社文化を守っていく人たちです。それが利益を害するようになると、老害ともいわれます。

勉強しないと未来の変化がわからないものには対応しない

必要な勉強をすれば、ある程度の未来は予測できて、その変化した未来に対応する方法もわかり、自分が有利に行動することができます。

この過程を説明すると次のようになります。

  • まず勉強をして、知識と活用を知る
  • 知識を活かして未来の予測をする
  • その予測に従い対応する方法を決める
  • その方法に従い行動する

人間には、精神にもホメオスタシス(恒常性)があり、今ある状態を保とうとしています。そこが生きることができる場所であったら、多少居心地が悪くなっても、い続けてしまうのです。

しかも、変化するために、勉強、理解、行動予測、決断という面倒くさがり屋の人間にとって、これだけの乗り越える壁が多いと、まずやりません。

基本的に勉強は自分が変化するためにするものですので、自分から勉強しない人は変化を拒否しているわけです。

現代のビジネスシーンの最先端で行われていることや、研修で教える行動のパターンは、自分で問題・課題を見つけて、その解決策を見つけ、解決し、次につなげる、です。

勉強しない人たちは、変化することを拒否した人たちで、搾取される側になってしまう可能性があります。

しかし、これも一つの真理ではあります。変化しない人が多い組織は、外界からの圧力に対して、安定を保つことができます。

多くの場合、組織は衰退に向かいますが、中にいる人にとっては「変化しないことが生き残ること」になってしまします。

働く人には変化が必要

これまでの、失われた20年の時代、つまり、社会が政治も含めて、既得権を守りつつ、激しい変化を拒否して、国民の安定を守った時代、が続けば、働く人も変化へ対応しない生き方もあります。

しかし、少子高齢化で労働人口が急激に減少し、年金の破綻が見え、国も働き方改革で副業・兼業を勧める時代です。

この背景は、このまま行けば、労働力確保は難しいし、みなさんも給料や年金だけでは食べていけないから、なんとかしてね。と言っているようなものです。

今は、失われた20年の惰性で、社会が動いていますからいいですが、中高年のリストラが始まる、給料は上がらないどころか下がる、みんな副業を求めて右往左往するようになってから、対応しようとしても遅いのです。

このような時代には、人より2歩、3歩先を歩いて美味しいところをゲットできるようにしておくことが重要です。

そのためには、勉強して変化に対応できるようにしておくことです。

副業が一般化すれば、働く人も必然的に変化していくのに、なかなか進みません。
国が旗振りするのに副業が進まないことを考えた記事もあります。
国の音頭で、なぜ副業が進まないのか

変化するにはなにが必要か

勉強しましょう

勉強しましょう。勉強は、変化に対応できるようにするためのものです。変化に対応するには、広い分野で知識とその活用を学ぶ必要があるので、していないなら、今すぐ始めましょう。

自分の進む方向を探す勉強ですから、勉強の時間も内容も個人個人で違います。スマホのアプリをダウンロードして使いこなすような単純明快な方法はありません。

いろいろ、やって、試して考えて続けていくしかありません。しかし、少しは方向性ややり方を示せます。

倫理を知らないと大変です

勉強をしても、それが社会のルールに沿っていないと、あなたが勉強に得た知識で取った行動は、拒否されます。

この社会の最低限のルールを示しているのが倫理です。
これを知るには、「倫理規定」でググるといろいろ出てきます。

これは、個人の倫理観でなく、社会が求めている倫理観に各組織が対応している考え方ですので、これを多く見て、感じて、自分自身の倫理観を育てましょう。

本を読もう

本を読みましょう。読んでいますか?
本は著者の知恵の集合体です。人生を変える本に出会える可能性も、読まないと巡り会えません。

とにかく、数をこなさないと巡り合う確率も増えないので、とにかく読みましょう。

私は、ある分野を調べたくなったら、ブックオフオンラインで、知りたい単語を検索します。それに引っかかった本を20~30冊注文します。それを、1日2~3冊読みます。

この方法だと、だいたい知りたいことのトレンドや解決方法がわかります。ブックオフだと最新情報ではないですが、解決の真理はそんなに変わりはありません。

それと、本屋やAmazonで見つける方法、タブレットで電子書籍を読む方法をとっています。最近はタブレットを使うことが多くなってきました。

タブレットを使うと、「かさばらない」という最大の利点の他に、以外に読みやすい、速読にも対応できるなど、使いこなせば便利です。

今の一押しは、Kindle Paperwhiteです。本を読むことに特化して作ってあるので、多機能なiPadのように重くないし、白黒なだけに目に優しく、おまけに防水なので風呂の中でも読めます。

You Tubeを見よう

You Tubeを始めとする動画配信はこれからも広がっていきます。ここで、お勧めするのは「教育系YouTuber」と呼ばれる人たちです。

これも、いいものもあれば、そうでもないものもあるのは、本やほかの勉強材料と同じです。いろいろ試しましょう。教育系You Tubeのいいところは、画面に注視していなくても、ラジオのように聞き流せるものが多いことです。

おすすめをあげておきます。

  • オリラジ中田敦彦
  • 堀江貴文(ホリエモン)
  • メンタリスト DaiGo
  • 鴨頭嘉人
  • イケハヤ
  • まこなり社長
  • マナブ

この他にも分野ごとに、かなりの数が出てきています。まとめサイトも多くあります。

その他

その他にも、講演会に出席する、セミナーに参加する、映画を見る、資格を受ける、などなど探せばいくらでも見つかります。ポイントは「職場と関係ない」ところ、です。

アウトプットしよう

本やYou Tubeでインプットしたら、アウトプットをしましょう。
お手軽なSNSでもいいし、ブログ、You Tubeなどでもいいですので、勉強したことをアウトプットしましょう。

自分が勉強したことをまとめてブログに載せるのもいいし、本を読んで感じたことを書いても、You Tubeで熱い思いを語ってもいいのです。

もちろん、リアルで色々な会に出席して、意見を交わす方法もありますが、新型コロナウイルスのこの時代はこの方法を取りにくくなってきました。

変化に向けて動いてみよう

アウトプットすることが、変化に向けて動いていくことになります。
アウトプットすると、外界から反応があります。いいね!やリツイートであったり、お問い合わせやコメントだったりします。

その、職場以外であなたが外界と関係を持つ、コミュニケーションを取ることが、変化に向けた第1歩になります。

まとめ

まとめると、変化に対応するためには、次のよう行動します。

  • 勉強をする
  • それをあなたの中で消化して、価値を高める
  • そのあなたをアウトプットする
  • それにより新しいコミュニケーションを得る
  • そのつながりを活用し変化の道しるべとする

自分の社会での位置を知れば、正しい方向へ変化していけます。
自分の価値を高めれば、変化に対応できます。

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