新型コロナウイルスの緊急事態宣言が、2020年5月31日まで延びたハローワークに、失業認定を受けるために行ってきました。
先日、新型コロナウイルス感染症対策専門家会議が「新しい生活様式」を提言し、緊急事態宣言が解除されてからも、しばらくは、ソーシャルディスタンス、マスクの着用、手洗いの3つは続きそうです。
新型コロナウイルスの影響で、売り上げ激減で潰れる会社も出始めています。売り上げ激減で潰れる会社も出始め、バイトやフリーランスばかりでなく、社員の解雇も行われています。
そんな中、ハローワークは、人でごった返して、大変だろうなと思いながら行ってきました。
失業認定の待ち合い
入口を入ると、総合受付に4,5人くらいの待ちがあります。間隔を開けているせいか、密の状況ではありません。
総合受付には寄らずに、失業認定の窓口に直行します。「クリアファイルに書類を入れて待て」と書いてあります。
新型コロナウイルス感染拡大の時期に重なって、最初の雇用保険説明会が中止になったおかげで、雇用保険受給資格者証はもらっていません。
失業認定申告書の記載さえ、中途半端です。どうすればいいのか、分からずにウロウロしていると、親切な係の人がやってきて、これとこれをクリアファイルに入れて、ここのボックスに入れたら、椅子にかけて待っていて下さい、と教えてくれました。
待ち合いの椅子は、40席ぐらいあって、半分くらいしか埋まっていないので、隣の人はいない状態で、密ではありません。
椅子の背には、新型コロナウイルスの影響で、間隔を開けて座るように、プリントしてある紙が貼ってあります。
待ち合いの前の方、学校の教室の黒板の位置には、ディスプレイがあって、「不正受給はするな、すれば大変だぞ」という画面が、繰り返し流れています。
不正受給は当然、アウトですが、あれだけ繰り返して流すところをみると、不正受給が後をたたないんでしょうね。
待ち合いを囲むように、失業認定窓口が10個ほどあります。次々に待っている人が呼ばれて、認定を受けています。
失業認定は時間指定です。その時間が来たら、係の人が、ディスプレイの横にあるホワイトボードで説明をはじめました。ホワイトボードに書いてあるのは、なんと、失業認定申告書の記載例じゃないですか。
この例のとおり、こう書いて下さい的な、とてもわかりやすい説明です。私は、すでに失業認定申告書をボックスに叩き込んでいるので、「しょうがない」状態です。そう言えば、申告書に今日の日付も書いていなかった。
失業認定のためには、認定日と認定日の間に、採用面接を受けるとか、企業説明会に出席するとかの求職活動をしなければなりません。基本、求人情報を問い合わせただけではダメです。
しかし、係の人の話では、次回までは新型コロナウイルスを考慮して、インターネットで求職情報を検索しただけでも、回数に入れるとか。
それだと、ありがたい話ですが、失業認定の窓口ではそれについて何も言われなかったし、文書にしたものもないので、ローカルルールなのか、聞き間違いなのか。まあ、次の認定日にひっくり返されてもしょうがないのかな。気になる人は、自分で問い合わせましょう。
失業認定窓口
説明から椅子に座って15分くらい待つと、名前を呼ばれます。病院みたいに呼び出しの人から呼ばれるのではなく、窓口の担当官が直接呼びます。
ハローワークのいろいろな窓口で、いろいろな担当官から説明を受けましたが、基本、みんさん親切です。
不備だった失業認定申告書も、ここをこう書いて下さい、ここをこう書いて下さい。でスカッと完成しました。
ちなみに、新型コロナウイルス感染予防のために、マイペンを持っていきました。ジェットストリームの0.28で最もお気に入りです。細くはっきりした線で、ジェットストリーム特有の滑り過ぎもありません。
線が細すぎたためか、担当官には、「ボールペンですかぁ?」と二度見されましたが。
窓口の時間は、10分位で何事もなく終了し、ホッとしました。
なぜか知りませんが、雇用保険受給資格者証は、別室で渡す、ということで、次回に持ってくる失業認定申告書をもらって別室に移動します。
受給資格者証の受け渡し
指定された部屋へ行くと、「認定後の受給資格者証のお受け渡し場所」と書いてあります。椅子が、30脚くらい間隔を開けて並べてあります。待っている人は、4,5人ですから全然、密ではありません。
椅子と椅子との間隔は、60cmくらいでしょうか。専門家会議の提言の、2m、最低でも1mは取れていませんが、まあ、これくらいが常識的なところかなと思います。
10分くらい待って、支給資格者証をもらって終了でした。
受け渡し場所から出口まで
受け渡しの部屋を出ると、先程の失業認定の待ち合いです。つい30分前までは、半分も席が埋まっていなかったのに、ほぼ満席で、部屋からはみ出し、外で待っている人もいます。
さすがに、3密を完全に避けることはできないようです。
待っている人の、7割は女性で、30代から40代が多い感じです。男性は全年齢いますが、老齢が目立ちます。世相を反映しているのでしょうか。
ハローワークは、廊下にいろいろな職業訓練のパンフレットが貼ってあります。介護やCADなど。募集が連休明けですので、6,7月からの職業訓練になります。
新型コロナウイルスの影響なしに開講されればいいな、と強く思います。全パンフレットを見てみましたが、残念ながら興味を引くようなものはなかったです。
ハローワークのICT
ハローワークのICTは急には進まない
お役所仕事は、なかなかリモートワークに対応できません。それは、対面を仕事の基本としているからです。
特に近年では、限られた予算を効率的に使うためには、対面で相手さんを判断して事業を執行していかないと、どうしようもなくなっています。
別に、忖度とかそういうわけではないですが、すべてデジタルになると、職員の存在意義もなくなってしまうわけですね。
そのような中、ハローワークのICTは、短期的な新型コロナウイルスに対応は難しいでしょう。失業者もついていけないでしょうし。失業者がZoomでの失業認定に対応できます!とかいえば、かえって、それがスキルのアピールポイントになりそうです。
かえって手間になるマイナンバーカード
残念だったのが、マイナンバーカードです。
雇用保険手続きの最初で、本人確認にマイナンバーカードを使うかどうかを聞かれます。私は、マイナンバーカード利用にしました。特典は、顔写真を1枚出さなくてすみます。写真は用意していたのでどっちでもよかったのですが。
失業認定で、本人確認のためにマイナンバーカードを2回出さないといけませんでした。マイナンバーカード不使用を選んでおくと、顔写真で判断してくれたのでしょうね。かえって手間でした。
10万円給付もマイナンバーカードでの申請が不便ではないかと思っています。
コンビニにマイナンバーカードを持っていけば、10万円の引換券が出てきて銀行のATMで入金できるくらいはできそうですけど。というより、それくらいの特典がないと、普及は今後も進まない気がします。
公官庁は、マイナンバーカードの普及に躍起になっています。部署ごとの取得率を出してくらべたり、入館許可にマイナンバーカードを使ったり、結構、必死です。
でも、普及率は延びません。エサがないから。高速道路の1000円乗り放題で、ETCカードが一気に伸びたように、何かしないと今後もこのままでしょうね。ETCカードの普及率は90%を超えています。
新型コロナは、マイナンバーカードを伸ばすチャンスではありましたが、申請作業に3密が発生してしまうので、伸ばしたいけど伸ばせない、という残念な結果でした。
まとめ
3月に最初、雇用保険の説明を受けたときは、4月、5月は特に人が多くて、最低でも、2~3時間待ちは覚悟しておいて下さい、と言われました。
その時の担当者の表情から、ウソじゃない、と感じましたが、これまで、用事はほとんど1時間以内で終わっています。
新型コロナウイルスの3密を避ける政策が、私にはいいように作用しているのでしょうか。
これから、新型コロナウイルスで失業者は増えていくでしょうし、国の新しい政策でハローワークの業務は増えてくるだろうしで、ハローワークの職員の方々も、大変です。
職員は不特定多数の人と合わないといけないので、職員の方々のためにも、リモートワークは進めてほしいです。リモートワークに対応したマイナンバーカードを持った失業者から先に手続きします、みたいなPRもいいかもしれません。
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