有効活用していなかった床の間を書斎化してみる

家を建てる時に、床の間をつくって10年以上、段々と物置化してきたので、書斎化してみました。

床の間は、もともと掛け軸やお花などを飾って、お客様を招き入れる和室にあるものらしいのですが、日本の住宅事情からほんとうの意味での利用は難しいようです。

我が家も、このまま物置化するよりも、有効活用で書斎化計画が起動しました。

計画

入れいるもの

  • 物を書けるだけのデスク
  • デスクトップパソコン1台、ノートPC2台、タブレット2台
  • 楽器関係
  • スピーカー
  • AmazonPrimeVideo専用TV
  • 収納用に棚

出された条件

  • 予算は、限りなく少なく
  • 見えやすいところだから散らかすな
  • かっこよく作れ

スペース

だいたい幅1700mm、奥行き900mm、高さ2300mmの板の間で、和室の6畳間に接していますが、じゅうたん敷き詰めてあります。東向きで窓は当然ありません。

コンセントが2つありますが、照明はなし、LANコンセントも隣の部屋にしかありません。設備的には厳しいところです。

収納スペース

棚を2段つけて、一段目にTVとスピーカーを設置する計画、2段目はなにを入れるかは未定ですが、とりあえず今の段階でつけておかないと。

1段目が奥行き220mm、2段めが380mmで家にある板を探すと、そんな都合のいい板はありません。

1段目には、厚さ25mmで長さは足りるが、幅が足りない、2段めには厚さ30mmで幅は足りるが、長さが足りない板を継ぎ足して使うことにしました。

1段目

ほしい奥行き220mmはTVとスピーカーの必要奥行きです。見つけた板は200mmしかないので角材を継ぎ足すことにしました。
端は奥行き250mmのところもあったので、それはそのまま活かします。

軽量化のために20mmのドリルでパンチングしました。1段目は奥行きがないので、軽量化のためのパンチングは必要ないかな、と思いましたが、取り付けててみると、インテリアとして見栄えがします。

ただし、この板だけで180個以上の穴をドリルで開けました。時間がかかります。

継いだ板も、きれいにひっついています。サンドペーパーをかけると段差は全くなくなりました。
継ぎ足し方は、木工用ボンドだけです。木工用ボンドは木でなにかを作る時は最強です。

DIYを始めた頃は、接着力に信用ができず、主に木ねじを使っていましたが、ちゃんと接着すると、乾いた後は、板と板が一体化します。強度も十分で、のこぎりで切るなど、加工も自由自在です。

木工用ボンドが便利だとわかってからは、木ネジは木工用ボンドで板と板をしっかりと接着することを主目的に使っています。

ただし、後で分解して再利用を考えたり、木以外のものとの接着には不向きです。
接着のコツは、
①接着する両方の木をきれいにサンドペーパーがけする
②接着する木の間に隙間がないようにする
③ボンドは薄く均等に伸ばす
④木と木を圧着する
(今回は、太い輪ゴムを使いました。固定用の器具もいろいろ出ています。わたしもいろいろ持っていますが、輪ゴムだと、微妙な修正が楽なので、輪ゴムを使えるとことは使っています。)
⑤はみ出したボンドは濡れたタオルなどで丁寧に拭き取る
⑥完全に乾燥するまで我慢する

私は、木工用速乾と通常の木工用を使い分けています。強度はそれほど変わりません。速乾が勝負が速くていいのですが、少々神経を使います。通常の木工用は、乾きは遅くなりますが、並行していくつもの木を接着する時に時間調整ができます。

2段め

パンチングの穴は、280個くらいです。さすがに、いつ終わるか?と思いました。

ちなみに、疲れたのは人間だけでなく、電動ドライバーも疲れ果てて、「ボン」といって完全停止してしまいました。幸い、もう1台あったので乗り換えましたが、その1台も煙が出だしました。

これだけの負荷をかける作業は、電動ドライバーでなくて電動ドリルでないとダメなようです。

手持ちの2段目に使えそうな板は、一段目と材質は同じで厚さが30mmのもの。幅が150mm足りません。奥行きは600mmとありすぎるので、ノコギリで切ることにしました。

私は、電動丸ノコを持っていません。長尺物を切る時は欲しいと思いますが、住宅地の中ですと、あの音は派手すぎて買いそびれています。

素人がノコギリで木を切る時、なにが難しいか知っていますか?
引いた直線とおり真っ直ぐ切ることと、板に対して直角に切ることです。

これができれば、電動ノコギリはいりません。スポーツと考えれば、いい運動です。
それでも、切る長さが1.5mを超えてくると、体力と気を使います。

不足分は、切り取った板を流用して、これまた木工用ボンドで貼り付けました。さすがに、貼り付けただけでな不安なので、少し補強をしてあります。

棚の完成

思っていた以上にいい出来です。下から見ると、パンチンクの穴がなかなかいい感じです。

棚の支えは、写真で右側と奥の方は、石膏ボードの裏に厚めのベニアが使ってあったので、角材をネジ止めです。左側は石膏ボードだけだったので、角材を棚の高さに切り、下から支えています。

機材搬入

ラックとテーブルを配置し、TV,DVD,スピーカー,パソコン、モニタ2台を配置しました。

スピーカーは、小型アンプをとおして鳴らします。音源は、マルチエフェクターをとおしたエレキギターやキーボードがメインですが、AUX入力もBluetoothもついているので、大概のものは気軽につなげます。

お気に入りのスピーカーが使われていなくて、エレキギターのでかいアンプをデスク周りに置きたくなくて、なにかいいものはないかと、探していたらこれを発見しました。

なんと言っても幅10cmと小さく、デスクでじゃまにならないのに、そこそこの音はします。値段が安いだけに不安でしたが、家の音響を考えたら満足する品でした。

この時点で配線がこんがらがっています。電源だけでも、2つのコンセントから16個とっています。タコ足配線の極み。
よく見たら、スピーカー3組6個ありました。パソコン用、TV用、楽器用、統合できません。

電源ケーブルの3倍位の数の線がのたうち回っています。
LANケーブルは、隣の部屋から畳の上を這っています。

LANケーブルを隠す

畳の上のLANケーブルを隣の部屋から配線しました。
まず、壁に穴を開けます。そのため、居間のTVを動かし、和室のタンスを動かしました。

穴を開けるのは、5分ですみますが、TVとタンスを動かすのに30分、掃除をするのに30分かかります。おかげで、部屋がきれいになりました。

デスクトップPCでも、WiFi用機器をつければ、わざわざ線を引かなくてもOKです。スロットが余っていれば、次のタイプがおすすめです。

私がこれを買わなかったのは、コストをなるべくかけないように意地になっていたため、だけの理由です。なにもなければ、確実にポチっています。

ついに完成、いや概成

エレキギターを吊り下げ、ギーボードを壁にかけ、照明をつけて完成しました。

まだ、2段めの棚にはなにも載せてないし、本を乗せれば補強しないと、もたないような気もしますし。なにより、まだ活動していないので、完成ではなく概成です。

ここまでは、家にあったものを使って概成しました。ゼロコストDIYです。
次の段階は、金を入れて完成に向かいそうです。

これから、散らかさないように熟成させていきます。

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